AGEs

▶︎訳

終末糖化産物、後期糖化生成物など

 

▶︎意味

タンパク質や脂質が糖へ曝露されることによる糖化反応(メイラード反応)によって作られた生成物の総称

 

身体の様々な老化に関与する物質

タンパク質に過剰な「糖」がこびりつき、タンパク質が糖化され、AGEと呼ばれる劣化したタンパク質のなれの果ての物質が溜まってくることによって広範囲にさまざまな病気の発症につながっていきます。
皮膚に蓄積されればしみ、しわ、たるみとなり、血管であれば動脈硬化心筋梗塞、脳血管障害に、脳であればアルツハイマー病などの認知症に、目であれば白内障に、骨であれば骨粗鬆症、その他がんや変形性関節症など。ありとあらゆる場所で深刻な病気を引き起こす、とにかく厄介な曲者です。
またAGE値が高い方は、老化の進行が顕著で寿命が短くなることが報告されています。

 

▶︎イメージ

いわゆる「こげ」です。加齢によっても生成されるもので、誰の体の中にも存在します。

 

AGEは、分かりやすく言えば、糖質とタンパク質を同時に加熱することでできるこんがり焦げた褐色の部分が、糖化した部分です。例えば、ホットケーキ。小麦粉(糖質)を練って、牛乳や卵のタンパク質を加えて加熱したホットケーキの、きつね色の焦げ目こそがAGEなのです。他にも、ステーキやトーストを焼いた時の褐色の焦げ目など、あなたも身近でAGEsを体内に取り入れているのです。

 

▶︎活用法

健康的な生活を送っている人は、加齢にともなうAGEsの蓄積はそれほど多くはありません(健康な老化)。しかし、不適切な食生活や生活習慣、運動不足などにより、AGEsの体内での蓄積は急激に増加していきます(不健康な老化)。このため、AGEsは生体内における「生活習慣のバイオマーカー」と言われ、そのAGEsスコアは、いわばその人の「生活習慣の成績表」と言えます。

 

▶︎デメリット

コラーゲンは本来、ばねのような柔らかい結びつきによって弾力性を保っています。しかし、AGEsのたまってくると、コラーゲン繊維が結ばれ固くもろくなり、弾力性が低下します。
その結果、身体に様々な変化を及ぼしてしまいます。
糖尿病、アテローム動脈硬化症、慢性腎不全、アルツハイマー認知症などの変性疾患を悪化させると言われています。
見た目の変化としては、肌の弾力性が減少して、シワ・たるみ・くすみの原因になります。(肌が黄色っぽくなる黄ぐすみを生じやすいです)。AGEsの数値が高い人は「老けた印象」になります。
機能が低下した部位(目、骨、肌、脳など)にはAGEsが多く蓄積していることや、部位(目、骨、肌など)によっては悪影響を与えることも報告されています。

 

▶︎種類

現在判明しているだけでも、AGEsには数十種類の化合物がある

 

AGEsは体外、体内の双方で生じる。特に、蛋白質の糖化反応で蛋白質に炭水化物が非酵素的に結合する。